IN THE LIFE
『IN THE LIFE』 | ||||
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B'z の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
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レーベル | BMGビクター | |||
プロデュース | 松本孝弘 | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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B'z アルバム 年表 | ||||
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『IN THE LIFE』収録のシングル | ||||
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『IN THE LIFE』(イン・ザ・ライフ)は、日本の音楽ユニット・B'zが1991年11月27日にBMGビクターからリリースした、5作目のオリジナル・アルバムである。このアルバムは、後にBMGルームス(現:VERMILLION RECORDS)の設立に伴い、発売権がBMGルームスに移行している。
概要
アルバムタイトルの「LIFE」は、「人生」ではなく「生活」を意味している[2]。
打ち込みは多用しているが生音と併用しており、前作『RISKY』までのダンス・ビート色はなく、現在の作風に通じるアナログ色が強い。松本は「『MARS』でハードなものが堪能できたので、その反動で日本で言うところのJ-POPみたいなものがやりたかった[3]」
先行シングル『ALONE』同様、ジャケットの「B'z」のロゴマークが新しい物になっている。このロゴはアルバムでは4thミニ・アルバム『FRIENDS』まで[注 1]使用された。
初回盤のみ48ページのブックレット(写真集)、ブックレットとCDケースを入れる紙製の箱が付属している[4]。ディスクを入れる部分にはB'zと刺繍された傷防止剤が入っている。ちなみにジャケットに写っている2人が着ている服はそれぞれの私服。また、B'zのオリジナル・アルバムとしては初めて裏ジャケットに「B'z」ロゴやアルバムロゴが表記されていない。
歌詞カードには、パノラマ画像が載っている。
前作『RISKY』以降に発売されたシングル「LADY NAVIGATION」は未収録となった。
男性アーティスト史上初の初動でミリオンを突破した作品である[5]。オリジナル・アルバムでは『LOOSE』に次いで2番目の売上を記録している他[6]、オリジナル・アルバムでは自己最高位の年間チャート2位にランクインした。
2018年に結成30周年記念として『DINOSAUR』までのオリジナル・アルバムと共にアナログレコード化された[7]。
収録曲
全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 時間 |
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1. | 「Wonderful Opportunity」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
2. | 「TONIGHT (Is The Night)」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
3. | 「快楽の部屋」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
4. | 「憂いのGYPSY」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
5. | 「Crazy Rendezvous」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
6. | 「もう一度キスしたかった」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
7. | 「WILD LIFE」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
8. | 「それでも君には戻れない」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
9. | 「あいかわらずなボクら」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
10. | 「ALONE」 | 稲葉浩志 | 松本孝弘 | |
合計時間: |
楽曲解説
- Wonderful Opportunity
- シャッフルビートの楽曲で、サビでは頻繁に韻を踏んでいる。
- 楽曲について松本は「詩がスゴイ面白いからね。助けられてる。あの詩によってオープニングかな?という感じもしたし」と語り、ディレクターは仮歌の時点からアルバムの1曲目と主張していた[8]。
- 稲葉は歌詞について、「辛いことがあった人が慰められるように意識して書いた」と語っている[8]。
- コーラスに大黒摩季が参加している。
- ライブでは「恋心(KOI-GOKORO)」のように振り付けを踊りながら歌われる。
- ベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』のファン投票では20位となり[9]、20位の曲名を当てるクイズでこの曲を当てた人にはB'z人形がプレゼントされた[注 2]。『B'z The Best "ULTRA Treasure"』ではファン投票4位にランクインされ収録された[10]。
- TONIGHT (Is The Night)
- 稲葉によると「この歌を歌ってる時、山下達郎さんになりたいなと思ってました」とのこと[11]。
- 歌詞にサラ・ヴォーンが出てくる。
- ライブでは『B'z LIVE-GYM Pleasure '97 "FIREBALL"』以降暫く演奏されていなかったが、2008年に行われた『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』で約11年ぶりに演奏され、その後も2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay1[12][13]、 2021年に行われた『B'z presents LIVE FRIENDS』で演奏された[14][15][16][17]。
- 『快楽の部屋』
- 歌詞について稲葉は「過去のライブのパンフレットのインタビューでライブのことを『快楽の部屋』と表現したことがあり、その言葉をもとに作詞した」「LIVE-GYMの閉ざされた空間での僕の肉体的な絶頂感と、男女間の絶頂感を重ねて書いた」「ハワイのホテルのベランダで作詞したので、開放的な感じになっていると思う」と語っている[2]。
- ライブでは『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"』以降長らく演奏されていなかったが、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay1で約27年ぶりに演奏された[12][13]。
- 憂いのGYPSY
- 稲葉は「アメリカのロックバンドを意識した」と述べている[18]。実際、エアロスミスの楽曲「What It Takes」に酷似していると指摘されている[19][20][21]。
- Crazy Rendezvous
- 当時の松本の愛車であるシボレー・コルベットの排気音から始まる[2]。
- 歌詞に「マーヴィン・ゲイ」「エアロ」など実在のミュージシャンの名前が使用されている。
- 歌詞について稲葉は、「女の子が聴いたら怒るかも。だって男が強引だし。」とコメントしている[2]。
- 2009年に行われた『B'z SHOWCASE 2009 -B'z In Your Town-』で約17年ぶりに演奏され、2番の歌詞を「ちょっと落ち着いてきたね ○○(その町の名前)だよここは」と変更した[注 3]。
- もう一度キスしたかった
- ファンの間で非常に人気が高く、ベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』、『The Ballads 〜Love & B'z〜』、『B'z The Best "ULTRA Treasure"』にも収録された。
- WILD LIFE
- レコーディングはライブメンバーによる一発録りとなっており、松本も稲葉もそれに手ごたえを感じたという[注 4][22]。
- 歌詞のなかに「ブロンコ・ビリー」が登場しており、「人生は一度しかない」というフレーズも同映画に登場するセリフ。
- それでも君には戻れない
- 歌詞は、仕事で忙しくて構ってあげられなかった彼女に突然ふられた、主人公の男の堕落した生活ぶりをドキュメント調に表現している。稲葉は「まずタイトルから思いつき、そこからインスピレーションを広げて作詞を行った」「『戻る』ことのほうが簡単だと思う。だから自分自身に言い聞かせる歌。こういう状況にいる(いた)人達に思い出に酔ってもらいたい」と語っている[22]。
- あいかわらずなボクら
- アコースティック・ギター、タンバリン、ボーカルのみで構成される曲で、演奏時間は1分41秒と本作の中では著しく短い。
- 松本やサポートメンバーの明石昌夫、田中一光、広本葉子の3人がコーラスとして参加している。最後のくしゃみや「いこうよ!いこうよ!」という声は松本のもの[22]。
- ライブでは『B'z LIVE-GYM '93 "RUN"』以降長らく演奏されていなかったが、2007年に行われた『B'z SHOWCASE 2007 -19-』、『B'z SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town-』で約14年ぶりに演奏され、その後も『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』、無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay1で演奏された[12][13]。
- ALONE
- 9thシングル。本作の先行シングル。
- 表記されていないがアルバムバージョンであり、2002年に発売された『The Ballads 〜Love & B'z〜』にもこのバージョンで収録されている[23]。
- なお、収録順の仮決めの段階でラストナンバーになることが決まっていた[22]。
- もう一度キスしたかった (LIVE ver.)
- 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナス・トラック。音源は過去の映像作品のもの。
- ALONE (LIVE ver.)
- 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナス・トラック。音源は過去の映像作品のもの。
参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター、全曲作曲・編曲、コーラス(#9.10)
- 稲葉浩志:ボーカル、全曲作詞、コーラス(#10)
- 明石昌夫:ベース(#7)、マニピュレーター、コーラス(#9)、全曲編曲
- 青山純:ドラム(#1-5.8)
- 田中一光:ドラム(#6.7.10)、タンバリン(#9)、コーラス(#9)
- 小野塚晃:キーボード(#3.6.10)
- 古村敏比古:サクソフォーン(#1-3)
- 大黒摩季:コーラス(#1.2)
- 広本葉子:コーラス(#9)
ライブ映像作品
シングル曲と「もう一度キスしたかった」については各作品の項目を参照
Wonderful Opportunity
- Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜
- B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-
TONIGHT (Is The Night)
『快楽の部屋』
あいかわらずなボクら
脚注
注釈
出典
- ^ 「日本レコード協会 ミリオン以上認定作品」『The Record』第442号、日本レコード協会、1996年9月1日、4頁。
- ^ a b c d B'z The Book 1998, p. 24.
- ^ B'z The Book 1998, p. 26.
- ^ “MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「限定」の項)”. エムアールエム. 2019年10月6日閲覧。
- ^ “Snow Man、自身初の初週ミリオンで「アルバム」1位 令和初の「アルバム」3作連続ミリオンも達成【オリコンランキング】”. ORICON MUSIC. oricon ME (2023年5月23日). 2023年5月27日閲覧。
- ^ “B'zのアルバム売上ランキング”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年12月11日閲覧。
- ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日). https://rockinon.com/news/detail/174432 2018年11月10日閲覧。
- ^ a b B'z The Book 1998, p. 22.
- ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、237頁。
- ^ “B'z The Beat “ULTRA Treasure”リクエスト集計最終結果 TOP30”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2008年7月16日). https://www.barks.jp/news/?id=1000041791 2019年11月23日閲覧。
- ^ B'z The Book 1998, p. 23.
- ^ a b c “ヒット曲連発のB'z無観客ライブ「5 ERAS」開幕!ファンへの感謝と仲間との絆を伝える”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2020年11月2日). https://natalie.mu/music/news/403133 2020年11月3日閲覧。
- ^ a b c “【レポート】B'z、5週連続無観客配信ライブ<-5 ERAS 8820- Day1>に大いなる感動「みなさんの胸に届くように」”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2020年11月2日). https://www.barks.jp/news/?id=1000191657 2020年11月3日閲覧。
- ^ “B'z|ライブBlu-ray&DVD『B'z presents LIVE FRIENDS』12月14日発売|購入先着特典「クリアファイル」”. タワーレコード株式会社 (2020年11月2日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ “B'z「FRIENDS」の世界観を再現したライブがBD/DVD化、特典はインタビュー軸のドキュメント”. 株式会社ナターシャ (2020年10月14日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ “B'z、コンセプトライブ<LIVE FRIENDS>を映像作品化リリース決定”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2020年10月14日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ “B’z、『FRIENDS』シリーズの世界観再現したコンセプト・ライブを全曲映像化 12/14発売”. 阪神コンテンツリンク (2020年10月14日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ 『バンドスコア B'z/IN THE LIFE』リットーミュージック、1992年。ISBN 4-8456-0160-5。
- ^ 都築響一「サルマネクリエイター天国18回」『マルコポーロ』94年10月号、文藝春秋社。
- ^ TAK・E. 著「元ネタ完全ガイド」、宝島編集部 編『音楽誌が書かないJポップ批評14 「B'zの不思議」再考!』宝島社、2001年。ISBN 4-7966-2335-3。
- ^ 夏至明 著「B'z」、宝島編集部 編『「パクリ・盗作」スキャンダル読本』宝島社、2006年。ISBN 4-7966-5072-5。
- ^ a b c d B'z The Book 1998, p. 25.
- ^ “初期~最新アルバムまでバラードだけを集めたベスト盤登場、全15曲を一挙解説!”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2002年12月11日). 2024年8月28日閲覧。
参考文献
- 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日。
関連項目
外部リンク
- B'z DISCOGRAPHY 『IN THE LIFE』 ※楽曲の試聴が可能
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